トップ > ライフスタイル > 齋藤薫の人生相談 > 第3回

彼が自分より学歴が低いことがどうしてもひっかかります。こんなことを気にしている自分が恥ずかしいですが、正直どうしてもこの気持ちは拭い去れません。なんとか自分の考えを改める方法はありませんか。(32歳・会社員)
こだわらないからエライわけではない
ふと思い出したことがあります。女友だちが結婚直前で、“破局”。原因は彼が学歴を偽っていたことだったのを。
いざ結婚となった時、いよいよ追いつめられた彼が、自ら本当のことを話したらしいのですが、そういうウソをつかれていたことももちろん問題だけれど、彼女の気持ちの中では、むしろ“本当の学歴”に納得できないという方が大きかったよう。しかし、彼女ならそういう判断をするだろうと、周囲は誰も止めませんでした。
学歴にこだわるかこだわらないかは価値観の軸となる問題。生きる上での主義みたいなもの。こだわらないからエライという話ではないと思います。相手を見る時、学歴のことを外して考えられないのは、よほどのことがない限り変えられない。それが引っ掛かるあまり、それこそ友人や親戚にウソをついてしまったり、プロフィールを公表するのがイヤで結婚式もしなかったり、またケンカをする度にそのことが頭を擡げてきたり、そういう可能性がないとは言い切れないわけで、やはり彼とは最初から縁ががなかったと考えるべきなのかも。
もっと言えば、もし彼を本当に必要としているなら、そして彼が本当に“運命の人”なら、たぶん学歴のことなんかどうでもよくなるはず。彼自身にそれを上まわる魅力を見い出せないということでもありますし。
もし、学歴は気になるけど、でもどうしても別れたくない、というなら、二人で外国に行って住むこと。住む環境を大きく変えると、価値観もがらり変わってしまうはずですから。
女性誌編集者を経て美容ジャーナリストに。多数の連載エッセイを持つ他、化粧品の開発・アドバイザーなど幅広く活躍。『大人になるほど愛される女は、こう生きる』(講談社)、『なぜ、A型がいちばん美人なのか?』(マガジンハウス)など著書多数。
MISS本誌では「齋藤薫の私的人生論」を連載中。