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齋藤薫の人生相談 恋愛、仕事、家族、人間関係……etc 多忙で悩み多きMISS世代。そんなあなたの人生の悩みに、美容ジャーナリストの齋藤薫さんがお答えします。

第4回

契約社員で働いています。仕事の内容も充実しており、職場の人間関係にも恵まれて毎日楽しく働いています。でも、契約社員という状況で、このまま年齢を重ねていくとどうなってしまうか不安です。結婚の予定もなく、安定を目指して正社員になれる場所を探すか、今の状況のまま様子を見るのがいいのか悩みます。(31歳)

悩みながらゆっくり地固めするのが30代

“31歳”という年齢は、ひょっとすると一生のうちでいちばん重く深刻に、考えなくてもいいことまで考えてしまう年齢なのかもしれません。なぜなら、30代はもう人生ある程度まとまっていないといけない年齢だという脅迫概念を持ってしまうから。なのに、何も固まっていないと、まるでその先が真っ暗闇になっているかのように見えて、何だか無性に恐くなる。何の手がかりもないまま、自分の将来を予測しなくてはならないから、“一体どうなるの?”とひどくひどく不安なのです。
 一方で、人生の個人差が大きく表われてくることも、30代を不安にさせます。もう子供も2、3人いて、すっかり人生半ば、みたいな同年代がいたりするはずですから。でも、“30歳は大人の子供”という言い方があります。20代まではずっと修業。社会人になっても尚、社会において大人になるための修業。“種まき”期間と言ってもいい時代。30代で、ゆっくりと地固めしていけばいいのです。人生を形作るのはむしろこれからなのだから。
 多くの人が口をそろえるのは、30代がいちばん人生がガラガラ動く年齢だったということ。30歳までまったく静かだったのに、30代に入ったとたん、生活が目まぐるしく変わったと。だから今、結婚の予定がなくても、契約社員でも、何も予定がなくても、それ自体が問題なのじゃない。もしそこに何の危機感も不安も持たなかったら、それは問題だけれども、あなたはちゃんと悩んでいる。だから、大丈夫。契約社員ではいよいよ本当にまずいと思ったら、あなたは自ら動き出すでしょう。10年後も同じことに悩んでいるわけがなく、きっとあなたは動き出す。加えて、出会いがあれば、翌日から頭の中も切り替わる。一体自分は何を不安がっていたのか、思い出せなくなるのでしょう。
 ちなみに私自身も30歳の時、まったく同じ悩みを持ちました。こんなに何もない30代でいいの? って。でもその後すぐに目まぐるしく人生が動いた、20代の時に知らず知らず積み重なっていたものが結果を出し始めたのです。人生そういうもの、人生まだ序章、これからが恐ろしく長いのですから。

profile

齋藤 薫/美容ジャーナリスト

女性誌編集者を経て美容ジャーナリストに。多数の連載エッセイを持つ他、化粧品の開発・アドバイザーなど幅広く活躍。『大人になるほど愛される女は、こう生きる』(講談社)、『なぜ、A型がいちばん美人なのか?』(マガジンハウス)など著書多数。
MISS本誌では「齋藤薫の私的人生論」を連載中。

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